ふんきちブログ

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Ninja400Rに乗って4年経つのでインプレしてみる

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ベテランライダーもすなるインプレッションといふものを、へたれライダーの私もしてみむとてするなり。

今月でNinja400Rに乗ってから4年になります。中古で買ってからの走行距離は15,000kmくらい。
なんとなく節目な感じがするので(意味深)、車検という財布に優しくないイベントを迎える前に、Ninja400Rのインプレッションしてどんなバイクだったのか振り返ってみようと思います。

2013年から後継モデルのNinja400が発売されているため、現在Ninja400Rを新車で買うことはできませんが、中古で購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです!
 

Ninja400Rはどんなバイク?

当時、国内400ccモデルのなかで唯一現行で買えたフルカウル車でした。
安価な価格、そこそこの性能、アップライトなポジションを備えており、初心者にも扱いやすいバイクです。

スタイリング

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Ninjaシリーズのアグレッシブ(当時)なカウル×ライムグリーン=かっこいい(真顔)
普通自動二輪免許の取得をした直後、ふらりと立ち寄ったバイクショップに展示されていたNinja400Rを見て一目惚れ。一度家に帰って冷静に考えましたが、それでも欲しかったのでお金を握りしめて店へ戻って購入。

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スペック

Ninja400Rのスペックと国産400ccクラスのカウル付きバイク(ついでにGSR400)と比べてみました。

車種 Ninja400R CBR400R CB400SB GSR400
最高出力 PS/rpm 44 / 9,500 46 / 9,500 53 / 10,500 61 / 12,000
最大トルク kgf・m/rpm 3.8 / 7,500 3.8 / 7,500 3.9 / 9,500 4.0 / 10,000
シート高 mm 790 785 755 785
車両重量 kg 203 192 200 215
燃料タンク容量 L 15 16 18 16
価格(税抜) 62万円 65万円 83万円 82万円

ほう……、CBR400Rとスペックがほとんど一緒なのか。
400ccクラスでは比較的リーズナブルな部類に入る、62万円という価格は魅力的。
馬力は他の車種に劣りますが、より低回転で最大トルク3.8kgf・mを発揮。公道で走るには十分な性能を備えているので、コストパフォーマンスの高いバイクだと思います。何より格好良いし。でも正直なところ現行のCBR400Rのデザインの方が好(ry
 

エンジン

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f:id:zankin12yen:20160528012415j:plain:w260:left水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジン。
低中速回転域の力強さと穏やかな排気音のおかげで、街乗りから長距離ツーリングまで疲れを感じさせないエンジンだと思います。

友人からは何度か「耕運機サウンドwww」と言われことがありますが、街中では静かに、山では2気筒特有のパルス感を味わえ、メリハリのある走りができるので私は好きです。

不満は、5500~7000rpmでの振動が大きいこと。
カウルのビビリ音がする、ミラーがブレて視認性がなくなる、手が痺れるので、のんびり走りたいときはこのあたりの回転数は避けています。

さらに回転数を上げるとパワーバンドに入り、適度に力強い加速感を楽しめます。バイク初心者が扱いきれないほど強烈!ではないので、気軽にスロットルを開けられます。

走り

Ninja400Rは、海外モデルのER-6f(Ninja650R)を国内向けに400cc化したモデルなので、車体は ER-6fとほぼ共通。

そのため、少しラフなスロットルワークを行っても、車体側に余裕があるため挙動が乱れにくく、安心感があります。
また、ブレーキも650ccクラスのものなので、制動力とコントロール性を備えており、バイク初心者でも扱いやすいブレーキだと思います。

ハンドリングは軽快ではありませんが、倒した分だけ倒れてくれるといった感じで、無理せず安心して操作できる印象です。

足つき

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シート高790mmのNinja400Rに、身長174cm・体重57kg・股下82cmの私が跨った写真がこちらです。
タンクあたりでシートが絞り込まれているため、足つきは良好。両足ともに踵までベタ付きです。ちなみに、アップハンドルなのでポジションも楽ちん♪
ちなみに、購入時からハンドルが社外品に交換されていたので、純正よりもちょっと低めだと思います。

燃費

今までの平均燃費は25.7km/L。
個人の走り方や走行環境によってバラつきがあるとは思いますが、私の場合、高速道路を使った中距離ツーリング(200~400kmくらい)がメインの用途です。
あと、タンク容量が15Lあるので、250km程度はガソリン残量を気にしないで走れます。

ウインドプロテクション

フルカウルのおかげで、首から下は風を感じにくいです。ただ、ポジションがほぼ直立なので風を受けやすく、あまり防風性能が高いとはいえません。高速道路で100km/h巡行すると、それなりに風圧を感じます。

メーター

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赤色系のバックライトを持つ多機能デジタルメーター。
中央の数字がスピードメーター、その下に燃料残量計、最下部にバーグラフ式のタコメーターが表示されます。時計、ツイントリップメーターも搭載。機能、視認性ともに十分で不満はありません。でもやっぱりタコメーターはアナログ式が良いなぁ。

積載性

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ETC本体、車載工具、車検証、以上です。
積載はツーリングバッグでカバーしなきゃ(使命感)。

カスタム

カスタムはほとんどしておらず、ほぼノーマル仕様。いずれ買う大型バイクのために、カスタム費用はとっておこう……そう思っていたからです(遠い目)

ミラー

立ちごけしたときに純正ミラーが折れたので、タナックスの「ナポレオン カウリングミラー3 」に交換しました。

エンジン回転数が5000rpmくらいになると、振動で見えなくなります。また可動域がNinja400Rとマッチしないためか、ミラー面積の半分くらいは自分の体が写る状態。後方を確認するときは、いちいち腕を動かす必要があります。正直なところ、素直に純正ミラーを買えば良かった……。
※私の調整の仕方が悪い可能性もあります

荷掛けフック

純正の荷掛けフックが2つしかないので、タンデムバーに増設できるACTIVEの荷掛けフック(黒)を購入してフック4本体制に。シートバッグを取り付けるときに欠かせない。満足度の高いアイテムですよ!

タナックス(TANAX) ユーロシートバッグ モトフィズ(MOTOFIZZ) ブラック MFK-063(容量14?)

タナックス(TANAX) ユーロシートバッグ モトフィズ(MOTOFIZZ) ブラック MFK-063(容量14?)

ヘルメットロック

純正のヘルメットロックはワイヤー式で、使う度にシートを外す必要がある面倒な仕様。
この「キジマ ヘルメットロック」も必須アイテムです。

スライダー

立ちごけを2回したあと、「もうこれ以上はアカン……」と思い、アグラスのエンジンスライダーを装着。今のところお世話になっていないので効果のほどは不明ですが、付いているだけで安心感が違います。高いけど。
でもお世話にならないのが一番。これからも安全運転を心掛けたいものです(`・ω・´)

トラブル

走行距離(ODO)18,000kmあたりでアイドリングが不調になりました。エンジンが暖まっていない状態で、クラッチを切った途端にエンストするように。バイクショップで、スロットルボディの洗浄とタペット(バルブ)クリアランスの調整をしてもらって解消。

原因

エンジン内に堆積したカーボンによってタペットクリアランスが狂ってしまうのが原因で、アイドリングが不調になるようです。エンジンを回さないで乗られている車体に起きる症状なんだとか。ネットで調べるとNinja400Rによくあるみたいです。

解決策

(1)よく回すこと

乗るときは高い回転数(6000~7000rpm)を使ってエンジン内の温度をしっかり上げ、カーボンを燃やすこと。温度が500〜600℃になるとカーボンが燃え始めるそうです。

(2)燃料添加剤を使えば治るかも?

燃料に混ぜて使うことで、エンジン内部に堆積したカーボンを除去してくれる薬品です。WAKO'Sのフューエルワンなんかが代表的ですね。

ワコーズ F-1 フューエルワン 洗浄系燃料添加剤 F112 300ml F112 [HTRC3]

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トラブルの詳しい経緯

過去記事をご覧ください(`・ω・´)

Ninja400Rのインプレッションまとめ

Ninja400Rの最大の魅力は、オールラウンドであるところかなと思います。

  • 比較的穏やかな出力特性なので街乗りや渋滞では扱いやすい
  • ツーリングではER-6f譲りの車体からくる安定性、カウルの防風性で疲れにくく快適
  • (たぶん)車体バランスが良いので、無理に倒し込もうとしなくてもステップ荷重だけで、結構曲がる

一方で、言い換えれば「中途半端」なバイクでもあります。
乗り味に突出した部分がない分、物足りなさを感じるのが正直なところです。

  • 250ccクラスやSSのような、軽量・軽快さが欲しい
  • 高速道路ではもう少しエンジンを回さず走りたい(6速・回転数6000rpmで100km/hですが、ちょうど振動が出る範囲なのです)
  • 速さは十分だけど加速がもうちょっと欲しい(趣味のバイクだし、多少はね)

といったように、不満とまではいきませんが、もう少し○○だったらなぁと思うシーンがあります。でも、これもどんな走りでも対応のできる(オフロード以外)、懐の深いNinja400Rに乗り続けたからこそ、感じることができたのかなと思います。

Ninja400Rは、バイクに乗るうえで自分がどういった部分を大事にしたいのかを知ることができるバイクで、最初の1台として選択するのに適したモデルだと思います。

蛇足

そろそろ大型バイクへステップアップしたいのが本音ですが、バイクに乗ることのリスク、家庭への影響を考えると自分だけの問題ではありません。
これまで無事故無検挙でしたがこれからもそうである保証はなく、たとえ自分が気を付けていても事故に巻き込まれる可能性だってあります。

「あぁん、大型バイク欲しいよぉ……。でも……」
最近はそんなことを悶々と考えてばかり。ひとまず、また車検を通すことにしてNinja400Rをバイクショップへ預けに行きました。
気長に考えればいいよね(´・ω・`)