レッドバロン主催のバイク試乗会に参加してきたよ
レッドバロンが開催する試乗会「ステップアップ試乗会」に初めて参加してきました。
「ステップアップ試乗会」は、1000円という格安の参加料金で、20台以上のバイクに自由に試乗できるイベントです。
▼那須モータースポーツランド ステップアップ試乗会
http://nasumsl.redbaron.co.jp/service/step-up.html
レッドバロンが主催なので、バロン会員じゃないと参加できないのかなと思っていましたが、なんと非会員でも参加OKとのこと!
しかも、クローズドのサーキットなので、大型免許を持っていなくても大型バイクに試乗できるんです。
大型バイクに初めて乗ってみたいという方や大型免許を持っていない友人も誘えるような気軽に楽しめるイベントでした。
今回は、最近発売されたスズキのGSX-S1000Fが試乗できると知って、ステップアップ試乗会に参加するため、会社の先輩を誘って、栃木県にある那須モータースポーツランドへ行ってきました。
◆こんな方にステップアップ試乗会がおすすめ
ステップアップ試乗会の特長を簡単にまとめると、こんな感じです。
- 参加料が1000円で安い
- 大型免許を所持していなくても、大型バイクの試乗OK(AT限定はNG)
- 試乗車種は国内・海外メーカーが揃い踏み
- 試乗コースは2.3kmで、所要時間が約4分と短い
- 先導車の後を追う形式のため、出せる速度は最高で60km/hほど
これらの特長から、こんな方にはステップアップ試乗会がおすすめできると思います。
- 大型バイクに乗ってみたいと思っている、普通二輪免許を所持する方
- 興味のあるバイクの足つきや取り回しを確認したい方
- とにかく最新モデルに触れてみたい方
速度は60km/hまでしか出せなかったので、低速域での挙動しか体験できませんでした。大型バイクの場合、低速だとあまりエンジンを回せないので、車種によっては美味しいところをほぼ楽しむことができない可能性もあります。走行距離も短いですし、この試乗会だけでバイクを知るのは難しいと思いました。
じっくり試乗したい方は、やはりディーラーかレンタルバイクをする方が良いんじゃないかと思います。
◆試乗車リスト
では早速、試乗できるバイクをご紹介します。CB1300SBやZRX1200 DAEGなどの息の長いモデルから、YZF-R1などの最新モデルまで揃ったラインナップでした。
ちなみに、赤色の太字が私が試乗したバイクです(試乗会は2時間ほど参加しました)。
パドック | コース側 | ピット側 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | CB1300SF | MT-09 | ヨシムラのマフラー装備 |
2 | BOLT Cスペック | VULCAN S | |
3 | T-MAX530 | VFR800X | |
4 | FAZER8 | 隼(ハヤブサ) | |
5 | Versys650 | ZRX1200 DAEG | |
6 | XJR1300C | CB1300SB | |
7 | CB650F | CBR650F | |
8 | R1200R | MT-07 | |
9 | MT-09 | MT-09 TRACER | |
10 | GSR750 | GSX-S1000F | GSX-S1000Fが人気 |
11 | YZF-R1 | Z1000 | YZF-R1が人気 |
12 | XJ6S | Ninja400 |
◆試乗コース
試乗コースは、那須モータースポーツランドのサーキット2周です。1周あたり1.15kmですので、合計2.3kmを先導車に従って走ります。1回の試乗時間はおよそ4分。
出展:サーキットコース | 那須モータースポーツランド
http://nasumsl.redbaron.co.jp/course/index.html
◆試乗会の概要
(1)開催時間
午前の部 → 9:00~12:00
午後の部 → 13:00~16:00
※開場8:00、受付8:30~
※12:00~13:00はランチタイムで走行不可
(2)参加料金
1日:1000円/名(税込)
※車で来た人は、駐車料金2000円(高い……)
(3)参加条件
レッドバロン会員・非会員を問わず参加OK
※普通二輪or大型二輪免許を所持(AT限定はNG)
(4)申込方法
- レッドバロン店頭で申し込む
- 那須モータースポーツランド(試乗会場)へ申込書をFAXで送る
※試乗会の定員は200名(先着順)
◆試乗の流れ
各パドックに試乗車が2台ずつ(コース側とピット側)配置されていて、乗りたいバイクのあるパドックに並んで順番を待ちます。順番が来たら、スタッフの指示に従って出発。
待ち人数は、平均して3~4人が並んでいる感じでした。また、やはり人気のあるモデルは人が集中していましたね。発売されたばかりのGSX-S1000FやYZF-R1には、ピーク時で7~8人くらい並んでいて、30分は待つような状態でした。
ちなみに、順番待ちの場所取りにヘルメットを使っても良いようです。会場には「ヘルメットや道具を使った、複数箇所の場所取りはNG」という主催側の注意書きがあったので、1箇所の場所取りなら許される雰囲気でした。順番が来るまでにちゃんと戻らないとダメですけどね。
あと、個人的にすっごく気になっていた貴重品の管理についてですが、貴重品ロッカーは用意されていません。ですので、常に身に付けておく必要があります。
私は車で来たので、財布以外は車内に保管していましたが、バイクで来た方たちはバッグを身に付けながら試乗をしていたような気がします。
◆試乗の感想
試乗したバイクについて、乗った順番で簡単な感想を書いてみました。
(1)CBR650F
いきなり排気量の大きいバイクだと不安だったので、ミドルクラスを選択。
短時間というのもありますが、とりわけ突出した点はなく、マイルドな乗り味でした。変な癖がなく扱いやすかったので、ビギナーからベテランまで、乗り手を選ばないバイクだと感じました。
(2)MT-09 TRACER
大型バイクの購入候補*1のひとつです。
カウルはありますが、風が来ないのは胸辺りまで。ハンドルガードがあるので、腕周りも風圧は気になりませんでした。
STDモードで走りましたが、低速域でのどんつきは感じず、乗りやすかったです。
何より3気筒の音が良い(・∀・)
(3)MT-07
取り回しがすごく軽い!
低速のトルクが太いのか発進や低速域が楽で、街乗りでも扱いやすいと思いました。あとよく曲がる。自分を中心にして、バイク全体が切れこむようにぐいんぐいん曲がる。
鼓動音も良い。低回転域ではドコドコ、回転数が上がるとドゥルルルルルルと気分を高揚させる鼓動を感じました*2。
MT-09 TRACERよりもMT-07の方が好みでした。
MT-07に跨りスタートを待つ会社の先輩。
(4)GSR750
MT-07のような鋭い(?)コーナーリングではなく、見ている方向へ自然とバイクが倒れるような感じがしました。
非常に完成度の高いバイクだと感じました。何より見た目が格好いいことこの上ない。
(5)Z1000
厳つい見た目に反して、その走りは意外と穏やかで紳士的な印象を感じました。
ただ、これはアクセル操作をゆっくり控えめにした場合の話で、さらにアクセルを開けようとするとグイグイと前へ進もうとする力強さを感じました。このため、中高速域では繊細なアクセルワークが要求されるような気がします。私としてはこの力強さがちょっと苦手。
残念ながら、今回の試乗会ではあまりZ1000の魅力を感じることができなかったというのが、正直な感想です。
私です。
(6)GSX-S1000F
このGSX-S1000Fに乗ることが、今回いちばんの楽しみでした。
今回の試乗会ではYZF-R1に次ぐ人気のモデルで、私が待ち列に並ぶときは既に7人待ち。乗るまでに30分かかりました。
やっと順番が来て、エンジン始動*3。
めっちゃ音がいい……いいよこれ……。
発進や低速もスムーズで、思っていた以上に扱いやすいと感じました。街乗りでも十分通用しそうです。
気になる点としては、冷却ファンが結構な頻度で回っていたところです。今回は試乗時間が短かったので熱は気になりませんでしたが、長時間乗るとかなり熱くなりそうな予感。
アクセルを開けるたびに聞こえる排気音がとにかく良くて、乗っていて楽しいバイクでした。次に買うバイクはこれにしよう!これ欲しい!
でも、ネイキッドのGSX-S1000も良さそう。機会があれば、2台をじっくり乗り比べしたいなぁ。
◆ステップアップ試乗会の感想
こういう試乗会は初めてでしたが、様々なバイクに乗れて、非常に充実した一日でした。
試乗時間や距離が短く、速度も出せないので、バイクの細かい性能やフィーリングまでは分かりませんでしたが、自分に合うバイクがどんなバイクなのかが、なんとなく分かったような気がします。
ちなみに、私は
- 序盤→人気がなく、すぐに乗れるバイクを試乗
- 終盤→30分以上待って、人気モデルに試乗する
という作戦で試乗しました。でも、前半は各バイクに程良く人がバラついていて、後半になるほど人気モデルに人が集中し、他のバイクはガラガラで待ち時間なし……という状況になっていたので、
- 序盤→ちょっと並ぶけど人気モデルに試乗する
- 終盤→人気がないモデルをガンガン試乗する
という作戦の方が、たくさんのバイクに乗れると思います。
残念ながら、今年のステップアップ試乗会は今回で終了のようです。でも、毎年恒例のイベントのようなので、興味ある方は来年にぜひ参加してみてくださいっ。