財布の中身は残金12円

趣味のために働く既婚サラリーマンの気晴らしブログ。Ninja400Rで週末(最近はほぼ月1)ライダーやっています。

神田のちょっと変わった美術館「錯覚美術館」に行ってきた

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先日の土曜日、神田に在るちょっと変わった美術館に行ってきました。
その名も「錯覚美術館」。

ここが思いのほか面白く、知的刺激に満ちた場所でしたので、記事に書いてみました。
都内に住んでいる方や神田付近で遊ぶ予定のある方は、気軽に立ち寄れて楽しめるのでオススメです。しかも、入館料は無料です!(・∀・)

錯覚をテーマとした美術館といえば、「トリックアート」が有名ですね。
いわゆる騙し絵で「見て、触って、写真を撮って遊べる」ことを売りとしている、エンターテイメント性の高いアートだと思います。

一方、錯覚美術館で展示されている作品は、「トリックアート」とはちょっと違います。
コンセプトは、「抵抗しても無駄です。あなたの視覚計算済み。

◆錯覚美術館ってどんなところ?

錯覚美術館は、明治大学(先端数理科学インスティテュート)と独立行政法人科学技術振興機構が2011年に開設した計算錯覚学の研究交流拠点だそうです。

数学を使って目の錯覚という身近で不思議な現象を調べ、その仕組みを明らかにしていくことを目的に研究を進めており、その成果を私たち一般の人にも「作品」として公開しています。
公式サイトに詳細な研究目的が書かれているので、興味がある方はご覧ください。compillusion.mims.meiji.ac.jp

■どこにあるの?

最寄り駅は、都営新宿線小川町駅。出口A5がいちばん近いと思います。
ちょっと入り組んだ場所で、大きな看板もなく分かりづらいので、行く前に場所を確認しておいた方が良いと思われます。

■開館時間と入館料

開館時間は毎週土曜日の午前10時~午後5時のみ。
普段は研究室として利用されているそうなので、一週間に一度しか開放しないそうです。

入場料は、なんと無料
館内の敷地は広くなく、作品の展示数もそれほど多くはないのですが、様々な錯覚を無料で体感できるのは非常に嬉しい限りです。

◆錯覚美術館に行ってきました

館内は撮影自由。一般の人にも錯覚を広く知って欲しいという、主催側の粋な心意気を感じます。ブログのネタにもなるかなと思って、たくさん写真を撮ろうと意気込んでいましたが、作品に夢中であまり撮れませんでした(笑)

今回は、数少ない写真の中からいくつかピックアップして作品をご紹介しようと思います。

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まずは美術館入口の看板。小さくて目立ちませんが、「入場無料」という文字が輝いて見える……。


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入口の自動ドアです。中央にロゴマークが書かれています。何を意味するかは、自動ドアが開くと分かります*1。これも目の錯覚を利用したもののようです。


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文字が水平に並んでいるのに斜めに見える。文字列傾斜錯視というそうですが、この錯覚は結構有名ですよね。「杏マナー」とか。でも、錯覚美術館の凄いのは、文字列傾斜錯視の錯視量のコントロールについて言及しているところ。

この錯覚を引き起こす原因(錯視成分)を特定し、それを増減することで、錯覚のしやすさ(錯覚量)をコントロールできる、ということなんだそうです。
館内には、「十一月同窓会」の文字列傾斜錯視から錯覚成分を抜いたものも展示されていて、確かにそれを見ても目の錯覚が起きませんでした。これは凄い。


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凹んでいる矢印と出っ張っている矢印。実は、両方とも凹んだ矢印。光の当て方でも錯覚は起こるんですね。ちなみにこの錯覚は、ホロウマスク錯視というそうです。


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エッシャーのだまし絵で有名な不可能図形を立体化した「不可能立体」。

ぱっと見、形がへんてこな立体なのですが、特定の角度から見ると不思議な立体に見えるんです。この角度を探すのがけっこう楽しくて、見つかると「おっ」と嬉しくなりました。

ちなみに、上の写真は撮影者*2の腕前が残念だったので上手く撮れておらず、錯覚が起きていません。


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この錯覚が、錯覚美術館の作品のなかでいちばんのお気に入り。これは、2枚の画像から第3の画像が現れる「視覚復号型暗号画像」というものだそうです。

上に2枚の画像がありますね。タコですかね。この2枚を重ねて見ると……↓

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じゃじゃーん!
なんと中尾彬が浮かび上がるのです!*3


あと、展示作品と同じ仕掛けを自分で作れるペーパークラフトキットが無料配布されてました。(キットを持ち帰るための輪ゴムも準備してあって、配慮が行き渡っているなと感心しました)

その他にも展示作品はまだまだあります。
錯覚美術館のプロジェクトの一員で明治大学の教授でもある方が、以下のサイトに「錯覚美術館の見どころ」をまとめられているので、興味のある方はご覧ください。

錯覚美術館の見どころ



◆錯覚に夢中になれた1時間

「えっ!」「すごい!」「なんで!」の連続で、普段使わない脳の部分が刺激されました。作品数はそれほど多くはありませんが、錯覚に夢中になってしまって、気が付いたら1時間も経っていました。小さなお子さんから大きなおっさんまで、幅広い層で楽しめるところだと思います。

また、入館無料ですので、ちょっと予定が空いたときや待ち合わまで時間があるなーってときにもオススメです。

◆12月26日(土)で閉館してしまう!

実は、錯覚美術館は今年の12月26日(土)で閉館となってしまうそうです。

錯覚美術館は、独立行政法人科学技術振興機構のプロジェクト研究活動の一環として運営されているそうなんですが、このプロジェクトが今年度で終了するため、錯覚美術館の運営も終了するとのこと。

つまり、錯覚美術館に行けるのもあと4ヶ月もありません。
みんな!錯覚美術館に急げ!

*1:正直なところ、これだけでも充分に読めちゃいますね

*2:私です

*3:なぜ中尾彬を選んだ

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